〜世界設定〜

この世に存在する物質・生命すべてがもっている、この世に存在するためのエネルギー"ラバン"。
その"ラバン"を有効利用しながら、いろんな星でいろんな民が生活している。"ラバン"は星の力
でもあり、"ラバン"をより多く生み出す星はより高度な文明を持っている。基本的に、星ひとつ
に対して国は一つしか存在しない。街などはいたるところにあるが、すべて一人の王様が治めて
いる。これは、王が星の子であるためである。星の子とは、星と同じようにラバンを生み出すこ
とができ、いるだけで国の安寧をもたらす存在のことである。星の子の第一子だけが、次代の星
の子となることができる。もし、病気や事故などで現在の星の子と次代の星の子が死ぬと、次の
星の子は全く別の血筋であらわれる。見つかるまでに数十年〜数百年かかり、その間国は徐々に
衰退していくこととなる。そのため、国では星の子はとても大事に育てられ、血筋を絶やさない
ようにしている。


"ラバン"を行使する方法を魔術と呼ぶ。魔術には三種類あって、炎や氷を生み出す発散、肉体を
強化する循環、武器を作り出す構築に分かれる。人によって得意不得意が分かれている。



〜月の国〜

月は星の中でも特殊で、星は"ラバン"を生み出す力がなく、星の子もいない。本当ならば人が住む
ことができる状態ではないが、月のすぐ傍に大国"太陽"があるため太陽から溢れ出ている"ラバン"
を受けながら細々と暮らしている。国自体は小さく、あまり発展してないが、月の民はそれで満足
して暮らしている。"ラバン"の濃度が他の星ほど高くないからか、下手に太陽の光を浴びすぎたり、
他の星に行ったりすると、体調をくずす事が多い。他の星の民が月に来ても同じ事になる。基本色
白。星の子はいないけど王様をたててる、君主制。



〜太陽の国〜

数ある星の国の中で最も大きく、文明の発達した国。星と星の子が生み出す"ラバン"もとても多く
星からあふれ出した"ラバン"は周辺の星にまで届いている。太陽周辺の国はその恩恵を受けて発達
していることが多い。逆に、太陽から遠い星は、文明の発達が遅れている事が多く、他の星の民の
なかには太陽の異常な発展をねたむ者多数存在する。国民性は気さくで大らか、若干派手好きな人
が多い。



〜火の国〜

火の国、いわゆる火星。国全体で、鍛冶や工芸などの産業に取り組んでいる。火の国の武器や装飾
具は美術的にも実用的にも優れており、いろんな星で使われている。近頃、正規の技術試験を受け
ずに勝手に鍛冶師になるものが増えている。特に、人の血や骨を使って武器を作る魔鍛冶師が増え
てきている。魔鍛冶師が作る武器の中でも、人の血や骨のみを材料とし、人の負の感情を織り交ぜ
て作られた物を魔具と言い、強い力を発揮する代わりに、使い手の心を蝕み負の連鎖を引き起こす。
それとは反対に、澄んだ水や鉱石、羽毛など命を一切奪わない材料で鍛冶師がある特殊な技巧で作
り上げる物を神具という。魔具は神具でしかその力を奪うことはできず、また殺生をしたことがあ
る者は、神具に触れるとそこが焼けただれる。



〜天の国〜

天の国は、もともと星の中では特色も少なく、"ラバン"の量も多くも少なくもなかった。そのまま、
慎ましやかに暮らしていけば何も問題なかったが、先々代の王が太陽の国のような贅沢三昧をする
ために国中のラバンを自分の城に集め、そのまま首都一帯を天に浮かせ自分のための娯楽場を作り
上げた。現在も首都は浮き続けていており、中ではカジノや闘技場などが運営され、各星の貴族達
がこぞってくるほどの規模にまでなった。反面、下の大地は天の首都が"ラバン"を激しく浪費する
ためにやせ衰え、家畜も農作物もどんどん死に絶え、民のほとんどは飢餓状態になっている。たま
に手違いで下に来てしまった人はそのまま身ぐるみ全てはがされ無惨な殺され方をするほど治安が
最悪になっている。



〜金の国〜

太陽に2番目に近く、文明が発達した星。いろんな星の情報などを扱った巨大図書館が存在する。
考古学者や吟遊詩人など歴史に関わる仕事や記者など情報を扱う仕事を持つ人が多く、好奇心の名
の下に危険地帯にもなにかと首を突っ込む。反面、国の軍事システムはかなりしっかりしており、
騎士国家を形成している。実力主義でできているため、才能さえあれば若くても将軍になることが
可能である。騎士団はその役割によって、黒、白、紅、蒼の四つに分けられていて、各団長にはそ
の団の色を取って○騎士の称号が与えられる。



〜海の国〜

太陽系で、現在存在する国の中で最も太陽から遠い国とされている。十数年前から、海王星から出
入国禁止令が発令され人の行き来が無くなったため、現在の海王星の状態を知る人は誰もいない。
十数年前の情報では、エネルギーとなる"ラバン"がほとんど存在せず、太陽の光も届かないためか、
星を覆う海が全て凍り付いている状態で、人は大地に住んでおらず、全員海の底の海底遺跡で、日
々祈りを捧げて暮らしているということ。得体の知れない宗教国に、他の国は警戒しているもの、
十数年特に何も起こってないので、ほとんど海王星の存在を無いものとして扱っている。